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剣閃に熱量が残存する剣。 鞘から抜かれた瞬間から魔力回路が作動。握っているだけで魔力を消費する。 所有者が魔力切れを起こす、手を放す、鞘に戻すことによって、剣閃は維持されずに消える。 “残存する剣閃”は鮮やかな白い光のように見え、触れたものに切断と言うよりは強力無比な破壊を齎す。 その威力を維持し続けるためにも凄まじい勢いで魔力を消耗するため、そう長い時間は使えない。 第四次大戦中にシャロン?が切り札として使用。 この魔力回路は絶対座標ではなく、剣本体に対する相対座標に剣閃を維持する。 そのため、惑星の自転運動・公転運動によって剣閃がものすごい勢いで伸びていくようなことは無い。 逆に言うと、仮定として、もし全く空気抵抗の無い状況下において、等速直線運動をする乗り物の上で剣を抜いても、その軌道上に剣閃は残存せず、振るった剣閃はその乗り物に全く同じ速度で追随する。その状況で急ブレーキをかけると、剣は真逆の方向に運動していると認識するため、『飛ぶ斬撃』のようにも使える。
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壱 弐 参 極 壱(UR) 弐(UR) 参(UR) 極(UR) 名前 [幻装]ダーインスレイヴ (げんそう だーいんすれいう゛) セリフ 壱 「今夜の獲物は誰かしら」 弐 「あー、抑えられないわ」 参 極 壱(UR) 弐(UR) 参(UR) 極(UR) 解説 北欧の伝承に登場する、一度鞘から抜いてしまうと生き血を吸わせるまで鞘に収まらないという魔剣。決して癒えない傷を与え、死に追いやると言われる。 レアリティ 必要法力 攻 防 知 壱 SSR 31 8000 7350 6950 弐 8800 8090 7650 参 極 壱(UR) 弐(UR) 参(UR) 極(UR) 術式名 属性 MAX Lv 効果 専:バーストドレイン 水 11 自分自身の攻防アップ お邪魔戦術式 発動率 敵HPダウン 中 備考: ※このカードは、【極】まで進化させたあと、さらに【極】と【壱】による進化で、必要法力34、UR【壱】になります。 (4進化可能)
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殺し合いの話 ◆EPyDv9DKJs 休日だったら、多くの人がスクリーンに釘付けになるであろう映画館。 スクリーンは煌く剣から光を放ち、空を舞う敵を倒す金髪の麗人を映している。 多数横並びにされた中央の席に座っているが、スクリーンではなく参加者の名簿を閲覧している人がいた。 その姿は十代中頃で、短い黒髪に精悍な顔を持つ。 黒いジャケットを着て腰を太いベルトで締めており、 そして隣の座席には、デイバッグがおかれている。 (───また、か。) 名簿を見終えた後、スクリーンを軽く眺めながら、人間───キノは少し呆れた。 またと言うのは、以前キノは似たような国を訪れたことがあるからだ。 一対一のトーナメントのような命がけの戦いを行い、優勝者には褒美を与える。 今起きてやらされている事は、あのコロシアムと内容は殆ど変わっていない。 否、むしろあちらの方がマシだったかもしれないと、体験したキノでさえ思えてくる。 あちらは相手が認める必要があれども、降参と言う形で負けながら生きることが出来るが、 これは降参もなければ、参加拒否することで奴隷として生きる道もなく、『死』だけなのでなお質が悪い。 (戦闘不能に追い込む形以外で降参を認めるような人間がいたかと言われれば、ほぼいなかったのだが。) キノは人を殺した経験は、一人や二人ではない。 相棒を奪還するためにかなりの人数を撃った事もあるぐらいに人を撃てる。 しかし、理由は基本的に旅に支障が出る場合か、自衛以外では人を撃たない。 たとえ先のコロシアムのような場合でも、キノは対戦相手は殺さないで勝ち進む程だ。 ・・・・・もっとも、事故と言う形でその国の王を射殺している上に その国の奴隷を対象にしないと言うルールを付け加えたとは言え、 今の殺し合いのような法律を作って住人同士を争わせたりと、容赦がないこともある。 前者は暴君であり、後者は住人もノリノリだったので、外道や非道かと言われるとそうでもないが。 この状況においてもキノはそのスタンスを変えるつもりはなく、 相手が殺し合いに乗るつもりがないのならば協力する。 この殺し合いと言う舞台に錯乱してるだけの相手なら気絶に追い込む。 ただし、コロシアムと違って優勝のために躊躇いがない相手ならば、 戦闘不能に追い込もうとは一切考えず、そのまま引き金を引く。 コロシアムはただ戦うだけでなんとかなったが、今回は首輪やこの島の調査が必要だ。 手がかりになるかもしれない人物を、優勝のために喜々として殺し回る相手を放っておく理由はない。 無論、脱出が出来ないなら優勝を狙うことも考える。『優勝者の願いを叶える』は当てにならないが、 少なくとも生存の道に繋がる以上、最後の手段として考慮しておく必要はある。 方針を決めながらジャケットに隠れた腰のホルスターに手を当てるが、 (流石に没収されたか。) そこにあるはずのハンド・パースエイダー(銃器のこと。この場合は拳銃)はない。 万が一の時にしか使わない、銃の機能を備えたナイフもなかった。 銃器があれば殺し合いを是とする連中を相手にしても有利に立ち回れるが、 流石に都合よく武器を残してくれてると思ってはなかったので、それほど落胆はしてない。 寧ろ見方を変えれば、武器になりうるものは全員が没収されていると言う裏返しでもあるだろう。 徒手空拳のような、武器を使わない人物でもない限り、今すぐ十全の力を発揮する人は限られてくる。 勿論、キノも十全の実力が発揮できない状況であり、不利にこそなりにくいが有利になったわけでもない。 コトミネと呼ばれた神父の発言を思い返し、武器があるとされる隣の座席のデイバッグの中身を調べる。 大半は特に何の変哲もない、キノでも見知ったものだから特に気には留めない。 そんな中見つけた、筆記用具に注目する。 『指定された禁止エリアの侵入、その他我々にとって無視できない言動が確認された場合起爆する仕組みになっている。』 神父は説明でそう言っており、首輪やゲームの打破を画策するのも、無視できないものになるだろう。 一方で、この言葉に語弊がなければ、『言動以外で此方の行動を把握する手段がない』と受け取ることも出来る。 ならば言葉を解さず意思の疎通が出来る手段が最初からあるのならば、脱出についても円滑に進められるだろう。 無論、これがミスリードという可能性を秘めているので、確信を持ったわけではないが。 バッグを漁ると、剣の鞘らしきものがある。 蒼と金を基調とした鞘は詳しいわけではないキノでも高価な代物だと感じ取れた。 一応武器ではあるのだが、これはキノにとっては余りありがたいとはいえない。 キノは細身の身体なので、長剣や大剣よりも短剣と言った小回りの利く武器の方が有用だ。 他に武器がなければ使おうと言う気持ち程度にとどめておいて、他を探す。 探すと何か物々しい雰囲気の宝箱のような箱があり、その中身を特にためらいもなく開ける。 中に入っていたのは十本程収納されている、調理用のナイフで、中に入っていた紙を手に取る。 『DIOのナイフ十本セット』 紙にはそう書かれており、数が多いのは単純にセットだから、特に疑問は持たない。 一方で、DIOと言う名前にキノは注目し、先ほど軽く見た名簿にも同じ名前が書かれている。 このナイフのDIOが名簿のDIOを指すのであれば、参加者に縁のある物が支給されてるかもしれない。 つまり、他の参加者にハンド・パースエイダー『カノン』を筆頭とした武器も存在する可能性が出てくる。 中でも、キノが愛用するパースエイダーのカノンは銃としては低性能で、普通の銃器よりも不便な部分が多く、 説明書があったところで、素人では弾丸の装填すら出来るか怪しいほどに使い勝手が悪い代物だ。 殺し合いを否定する者からならその性能の低さから譲渡されやすく、是とする者なら不便さゆえに有利に立ち回れる。 一方で威力はともかく、性能はカノンよりもはるかに高い『森の人』、ライフルである『フルート』、 ならびに仕込み銃のナイフの方も、意表をつくのに優秀であり、否定する者でも譲ってもらうのは難しいだろう また、武器以外もあると明言されているので、もしかしたらエルメスもどこかにいるのかもしれない。 ありがたいことではあるが、脱出の前に回収しておきたいものが増えて、遠回りになる可能性もある。 出来ることならないことを願いつつあさるが、他に武器と言えるものはなく、 これ以上は時間の無駄と判断してナイフを数本程懐にしまい、背後の映像は特に気にせず動き出す。 広い上に静寂のせいで、扉を開ける音でも、足音でも響く。 デイバッグの中身を調べる際に時間を費やしたので、 敵が潜んでいるかもしれない可能性があるとなると、あまり好ましいことではなかった。 とは言え、廊下には観葉植物すらない、赤を基調とした廊下だけなので身を隠す場所はない。 なのでさほど気にすることなく、非常口などのいざと言う時の逃走経路を確認した後、売店に向かう。 食料や水は多めにあるものの、キノという人物は貧乏性で、パースエイダーを用いるにも関わらず、 銃を無闇に使うこともなければ、そもそも銃弾すら買うことをしないこともザラである。 カノンは材料があればその場で弾を作ることが出来るので、キノと相性がいいのが証拠だ。 だから摂取できる可能性があるなら、今すぐデイバッグのを使う必要はないという考えである。 特に何か起きるわけでもなく、キノは売店と受付の場所へとたどり着く。 売店の頭上に明るくライトアップされた、ポップコーンやコーラの看板。 売り子がいない、と言う観点を除けば、キノも何度か見たことのある映画館の受付だ。 「よぉ。」 売店の向かいにある休息用のスペースの席に、一人の男が座っていた。 青いライダースーツのような、体格が分かる青い服に青い髪の男だ。 その格好から鍛えられているというのは、考えずとも理解できる。 (あの人は・・・・・・) キノは彼のことを知っている。この催しの主催者の神父をコトミネと呼んだ一人だと。 「こんにちは、でいいのでしょうか。僕はキノ、 こっちは・・・・・・ああ、エルメスはいないんだった。」 少なくとも、神父に反発していた以上、協力が見込める人物な方であることは察しており、 殺し合いの場であるので何時も通りでいいか悩んだが、普段と余り変わらない挨拶を交わす。 「俺はランサーだ。変な名前って思うかもしれねえが、 名簿にはそう表記されてるからそう名乗らせてもらう。」 ランサーは席を立ちながら自己紹介をする。 立った後、横においてあったデイバッグを拾い上げ、キノと距離を置きながら向かい合う。 友好的な発言をしているが、相手の視線は突き刺すように鋭く、 修羅場をくぐった経験のあるキノでなく、普通の人間ならすくみあがるだろう。 距離もそこそこ開けており、敵か味方かの判断をしていることが察せられる状態だ。 「早速だが質問させてもらう。てめーはこの殺し合い、どう動くつもりだ?」 『返答次第では殺す』。暗にそういわれてるような気がする質問だ。 「・・・・・・進んで殺すつもりはありません。ただ、自衛のためなら躊躇いません。 もっと正確に言えば、錯乱せず、喜々として殺し合いに乗る人だけ、と言った所しょうか。」 キノは特に動じるわけでもなく、自分の方針を軽く相手に伝える。 淡々と答えては嘘と疑われるのも困るので、顎に手をあて、考えて数秒の沈黙の後に答えた。 「ただの坊主だと思ってたが、えらい達観してんな、おい。」 返答にランサーは呆気に取られたが、直後に呆れてるような顔へと変わった。 彼からすれば、聖杯戦争に参加していた志郎や遠坂よりもキノは年下に見える。 だが、キノの方針は殺し合いと言う現実から逃避することなく現実を受け入れて、 一方で脱出不可能だから殺し合いに乗る、と自棄になっているわけでもない。 理解した上で必要であるなら人を殺すことを、初対面の相手に明言する事が出来る。 大人よりもこの状況を理解しているかのようだと、ランサーは思えたのだ。 「そちらの方針を伺っても、構いませんか?」 「俺か? 二度も言峰に従うつもりなんざねえが、 この先何処を目指すとかの方は決めてなかったな。 そうだな、何人か俺の知り合いが此処に参加している。 まずはそいつらに当たってみる、ってのが俺の考えだな。 ああ、そうだ。そっちは誰かにあったか? 俺は会ってねえが。」 「いえ、貴方が最初の人です。」 「ま、そう都合よくはねえよな。 んじゃま、此処には用はないし次の場所にいくとすっか・・・・・・」 ランサーの知る知り合いが、篭城と言う待ちに徹する性格を持つ人物はいない。 となれば、先ほどのキノの足音を聞いてこの場に姿を見せるはずなので、 それがないのだから、知り合いが此処にはいないのが察せられる。 「良かったら、同行させてもらえますか? 僕は貴方の知り合いが何処を目指すのかわかりませんので。」 二手に分かれたところでエルメスのないキノでは短時間で探す範囲は限られる。 多くの人と出会えばカノンやエルメスを見つかるかもしれないのもあるので、 相手を無力化するための人員も、一先ずは欲しいところだ。 「俺は構わねえが、テメエの知り合いはいねえのか?」 「僕は深く人と関わらないので、いてもいなくても変わりはありません。 相棒のエルメスは、多分支給品で誰かに配られている可能性もあることですから。」 「そうか。んじゃ、行く場所についてだが......」 一先ずは、ランサーと同行することになったキノ。 時間こそ限られたわけではないが、禁止エリアと言う概念がある以上、時間は有限だ。 食料も限られている以上、長居は出来ない。勿論、するつもりもないが。 仕方がないとは言え、キノは一つミスを犯していた。デイバッグに眠る剣の事だ。 否───そもそも、キノのデイバッグに剣などない。あれは『鞘しかない』。 デイバッグを逆さにするか、鞘を引っ張り出すか、奥に眠った説明書を見れば、気づいたかもしれない。 魔術の素養がないキノではその鞘が優秀な支給品と気づくのは、今後も難しいだろう。 納める剣こそ不在だが、その鞘は傷を癒す騎士王の聖剣の鞘だということをキノは知らない。 この殺し合いにおいては有力となりうる、治癒能力を持った宝具。 鞘がその真価を発揮するのは、この三日間に果たしてあるのだろうか。 【キノ@キノの旅】 [状態]:健康 [装備]:DIOのナイフ(懐に三本、後の七本はデイバッグのケース) [道具]:基本支給品、全て遠き理想郷(アヴァロン) [思考・状況] 基本行動方針:探し物回収した後、脱出優先。喜々として殺し合いに乗ったものは殺人を優先 1.カノン、森の人、フルート、エルメスを探す。一番入手出来そうなカノン、移動手段からエルメスを優先 2.1は最悪、カノンとエルメスの二つだけも考える。他の二つは危険を冒すリスクと。仕込み銃は機会があれば程度 3.首輪をなんとかしないといけない。機械に精通した人物を探したい 4.万が一脱出が不可能なら、優勝も視野に入れる。考えたくはないけど 5.ランサーさんと同行 ※参戦時期は原作からして曖昧なので、 『カノン』『森の人』『フルート』『名称不明の仕込み銃』を所持していて、 少なくとも『コロシアムの国』『宗教の国』を経験しているキノです ※主催者が何かしらの手段で言動だけを把握していると推測してますが、確信は持っていません ※全て遠き理想郷が鞘だけで、剣がないことに気づいていません ※ランサーが性別を間違えてる事に気づいていますが、理由がなければ訂正する気はありません ※志郎など、最初の場で目立った人の顔は覚えてはいます 【ランサー@Fate/stay night】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3(槍に該当しないものか、もしくは未確認) [思考・状況] 基本行動方針:言峰の言う通りに従うつもりはない 1.坊主(キノ)と同行 2.槍が欲しい。出来ることならゲイ・ボルグだと尚いい 3.アーチャーはわからねえが、他の連中なら協力は見込めそうか ※参戦時期はUBWルート、少なくとも遠坂と協力~言峰を道連れにする前の間 ※キノの性別が女性であることに気づいていません ※ルーンの魔術は特に制限されてませんが、サーヴァントのクラスによる制限は受けてます ※映画館は参加者に縁のある映像が流れています 現在はFate/stay nightですが、一定の時間で変わるかもしれません DIOのナイフ@ジョジョの奇妙な冒険 時止めを体得した承太郎に対して使用する前に突っ込んだ店から拝借したナイフ 調理用なのでサバイバルナイフなどよりかは劣るが、店の調理用故にちゃんと研がれている 吸血鬼の腕力もあると思われるが、投げナイフの要領で分厚い雑誌にきっちり刺さるほど 因みにナイフのケースはDIOが眠っていた棺桶に類似した造型 全て遠き理想郷(アヴァロン)@Fate/stay night セイバーの所持する宝具で、約束された勝利の剣(エクスカリバー)の鞘 鞘を持つ者の傷を、本人が死亡してなければ癒す力がある 効果の制限については 真名開放で妖精郷に使用者を隔離することは不可能 体内に取り込んでの使用は不可。鞘を押し当てる事で回復 回復速度については後続の書き手にお任せします 004 月夜の邂逅 投下順に読む 時系列順に読む 初登場 キノ 000 オープニング ランサー
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遥かに仰ぎ、麗しの ◆MATdmc66EY 闇の深淵は妄執にも似た禍々しさを孕み、儚く降り注ぐ月明かりは白刃に似た妖しい玲瓏さを持っている。 草木も眠る深夜、夜露に濡れた雑草を踏み分けながら車椅子が進んでいる。 その主はまだ幼いあどけさなさが残る少女。 身に纏っているのは仕立ての良いすみれ色の上着とシャツにネクタイ。足元は茶色の革靴に膝丈よりも長い白のソックス。 見る物が見れば、それはアッシュフオード学園の制服だと気付くだろう。 深夜の森林に不似合いな少女の名はナナリー・ランペルージという。 顔を青覚めさせ、唇を真一文字に結んでいるのは見えぬ恐怖と戦っているからだろうか。 そして、もう一人。 ナナリーと相似した容貌であるが、額に不思議な刻印を浮かべた少女がいる。 身体にぴったりとフィットした一昔前にイメージされた近未来的なボディスーツに身を包んで、ナナリーに付き従うように追従している。 彼女の名はネモ。魔女を模され造られた魔導器。ナナリーと契約を交わした異形の存在、この世に在らざるモノ。 草木の青臭い臭いに頭を悩ませつつ、更に自らに訪れた運命に苦悩しつつ、ナナリーは均されていない地面に揺れる車椅子がの上で嘆息する。 「殺し合いのゲーム……」 バトルロワイアルという遊戯が徒に意図する事は生命を弄ぶ事だと認識し、ナナリーは眉をひそめる。 「そうだ。主催者とやらが何を企んでいるのかは解らないけど、ね」 ナナリーの心の闇、人間の感情を得てより高次の存在となった泥人形にしてナナリーの騎士たるネモは、鋭利な刃物のような視線で主を見る。 「私は……はイヤ……!」 殺し合いという行為に対する忌避感からか額にうっすらと汗が滲む。 吹き抜ける冷たい夜風に手入れの行き届いた美しい栗色の髪が風になびいた。 「私が共有するするナナリーの“怒り”はそうは言っていないぞ」 ナナリーは自分の心の奥底の闇を見透かすようなネモの言葉に両手を重ねて握り込んだ。 ネモは表情に困惑の色を浮かべているナナリーの正面に立つと、右手をナナリーの額に当てた。 ――築かれる凄惨な屍の群。流れる血は池を作り出し河となって流れる。 その中で一際目立つのは黒ずくめの異様な風体の人物の骸。不意にその仮面が外れ落る。 露になったのは、無念ゆえか虚空を睨み、苦痛ゆえか口を歪めている見覚えのある、親しい面影。 それはナナリーにとって忘れ得ない顔――。 「いやアアアアアアアアッ! お兄様アアアアアアアアッ!」 流れ込んだビジョンにナナリーは絶叫した。その悲嘆は静寂を切り裂き周囲一帯に拡散する。 あまりの衝撃のため、酸素を求め喘ぎ、呼吸は荒くなる。振動の鼓動は強く激しくなる。 「……私たちのギアスは“事象の世界線を積分する”能力。つまり未来予知だ」 ネモの声が狂乱するナナリーを押さえ込む様にネモの無機質な声が響く。 「今のビジョンは幻覚なんかじゃあない。これから起こりうる現実だ」 ナナリーは間近で感じる自分を守る騎士の言葉に心を平静に保とうと、全身の毛穴から汗が吹き出る様な感覚に耐える。 ネモの言葉は鋭いが、それはナナリーを傷付ける為の鋭さではないからだ。 「……惨劇が起きるとしても、未来が読めるならそれを変えることもできるはず」 力強いネモの言葉の裏に暖かさを感じとると、ナナリーは紡がれるネモの意思に静かに耳を傾ける。 「私たちには全ての暴力を止める力がある。エデンバイタルから導き出される力が!」 不意に額に柔らかい感触を受ける。ナナリーはそれがネモの額だと悟ると、両の手をネモの肩にかける。 「私たちには……力が……ある」 「そうだ……私たちにはギアスがある。この狂ったゲームを止める事ができる力がある」 ネモは肩に置かれたナナリーの手を取り、力強く握り締めた。 「これからどうするの……?」 「ナナリーはどうしたいんだ?」 「お兄様と会いたい……」 兄、ルルーシュと合流したい。先ほどのビジョンを見て、ナナリーはこのゲームに参加している兄との合流を望んだ。 優しい兄と一緒なら戦いに巻き込まれる恐怖、暴力を止める為に力を振るう矛盾が安らぐ様な気がしたのだ。 ネモはナナリーの手を彼女の膝の上に置いて後ろに回り車椅子を押す。 車椅子は動力が付いているものの、舗装されていない地面の凹凸はナナリーの体力、精神力を確実に削り取る。 ネモは彼女の目となり無用な消耗を防ぐ必要がある。。 「……なんだか喉が渇いたわ……」 「水か。支給品の中に……」 ナナリーは胸に抱いたデイパックをあけた。 目が見えないゆえ手探りで取り出そうとすると、固いものが指先に触れたのでそれを取り出した。 「これは……?」 「良くわからないが……鞘、だな」 二人は剣の鞘が入っている事を訝しむ。剣がない鞘だけの存在の意図が掴めないのだ。 その鞘は宝具――ノウブルファンタズム――人間の幻想を骨子にして作り上げられた奇跡にして武装。 名を『全て遠き理想郷』という。 ブリテンの騎士王の伝説における常春の土地、妖精郷の名を冠した鞘。 持ち主の傷を癒し老衰を停滞させるだけでなく、真名を以て解放すれば数百のパーツに分解し所有者をあらゆる干渉から守りきる鞘。 あらゆる物理干渉、平行世界からのトランスライナー、六次元までの交信をシャットアウトすることも可能な鞘。 が、正統の所有者でもなく、魔力を持たないナナリーはその真なる力を引き出す事は出来ない。 しかし、『全て遠き理想郷』は魔法という秘跡の域に到達する破格の宝具である為に、僅かながらも恩恵を受けることができるかもしれない。 それを知ってか知らずか、しっかりと腕に抱きしめる。 ネモはその姿に苦味混じりの笑みを浮かべて、ナナリーからデイパックを奪い取り水の入ったペットボトルを取り出して封を開け、主に手渡す。 「ありがとう、ネモ」 謝意に対し無言のままのネモにナナリーは穏やかな微笑みを浮かべ、水を少量口に含んで枯渇した喉を潤した。 月が冷たい輝きから暖かく柔らかな輝きに変わったが、ナナリーが気付く事はない。 そよぐ夜風は、朝陽を受けて黄金に輝く草原の風のどこか懐かしい匂いを漂わせて、二人の間を駆け抜ける。 そして、見果てぬ見えない未来へと流れていった。 どの様な悲劇が訪れるのかはナナリーには解らない。 しかし、悲劇を覆そうとする意思は固く結ばれた口に強く表れている。 冷たい風すらも熱くするほど強い意思が、視界の閉ざされた彼女の闇を仄かに明るく照らしていた。 【A-8 雑木林/1日目 深夜 】 【ナナリー・ランペルージ@ナイトメア・オブ・ナナリー】 [状態]:軽度の疲労 [装備]:車椅子、ネモ [道具]:支給品一式、全て遠き理想郷(アヴァロン)@Fate/Zero [思考・状況] 1・お兄様と合流する 2・バトルロワイアルを止める 3・ナナリーを守る(ネモの思考) ※参戦時期はサイタマ事変前 ※『全て遠き理想郷』はある程度の防御力の強化、受けたダメージのワンランクの軽減、治癒力の向上に制限されている。 時系列順で読む Back 正しい選択は Next 『希望』 ウィッシュ 投下順で読む Back 一触即発 Next 『希望』 ウィッシュ GAME START ナナリー・ランペルージ 今はただ、顔を上げ
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電動ギコ 8 アーティファクト・クリーチャー ─ ギコ 0/1 電動ギコが場からいずれかの墓地に置かれるたび、それをあなたのコントロール下で場に戻す。 「役に立たない事が役にたつ、それが、電動ギコ。」 ──『モナーのネタ帳』 22版の463 [部分編集] 出すのに8マナもかかってしまうが、無限コンボが容易に可能なクリーチャー。 例として《ナントゥーコの鞘虫》や《堕天使》など。 他にも《隆盛なるエヴィンカー》や辛いことを思うモララーと無限ループを形成したり。 個人的にあまり好きなカードではないが、まあ8マナもかかることだしバランスはとれていると思う。
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【一つの正義】國焉 歪 「悪い事とかしちゃいけませんよ?」 プロフィール コクエン ヒズミ 誕生日 4月04日 年齢 24歳 身長 162cm 体重 53kg 血液型 A型 所属 津田流研究所【グリム・リーパー】 表の顔 刑事(巡査部長) 信念 凶 立ち絵 アルフォルテ(@RAB1201) 概要 國立 徹の従妹の女性 警視庁で凶悪犯罪対策課に所属するエリート 人物 正義感が強く、凶悪犯に対してかなり厳しい性格 従兄が一人で子供を匿っていることを知り、裏で支援している 能力 刑事として訓練は受けているが、銃の扱いは不得意 漆黒の鞘に収められた短刀を愛用し、トリッキーな戦い方を好む 武装 ・死短刀【歪曲】 出処不明の短刀 漆黒の鞘とセットであり、抜くと銀の様に全てを反射し、屈折させる 「すみませんね、消えてください」 【閻王】國焉 歪 「つまらない殺しなんてさせませんよ」 閻王 罪ある者を裁く者、閻魔のもう一つの名 殺しを行う者に対する、絶対なる抑止力となる者 【死を殺す】それが【絶対の正義】であると信じ、今日も殺す
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封翼衝(ほうよくしょう) 概要 封翼衝とは、鞘で殴りつける技のこと。 北米版の表記は「Wing Crush」である。 登場作品 + 目次 グレイセス 関連リンク派生技 関連技 ネタ グレイセス 習得者 アスベル・ラント 溜めて振り切る強打技。ダメージが高く飛行する敵に効果が高い。 分類 アーツ技帯刀術 特性 昆虫・飛行・打撃 HIT数 1 CC 2 威力 210220(f) 詠唱時間(秒) - 習得条件 称号により習得 称号による強化により最大で以下の付加効果が得られる。・ダメージ+15%・クリティカル率+30%・「術防御減少」の確率効果・一定確率:CC1回復 アーツ技の一種。アスベルが称号で修得する。 左に回りこみながら力をため、鞘で敵を殴りつける技。 出が遅いため連携の繋ぎとしては使い辛いが、威力は十分。 アスベルの術技では唯一、昆虫の特性をつける。 また、比較的手軽に飛行の弱点特性がつけるのも魅力。 飛行を弱点とする敵は序盤~終盤にかけて比較的よく見かけるため、積極的に使っていくことになるだろう。 台詞 封翼衝! 台詞(fで追加) これでも喰らえ! ▲ 関連リンク 派生技 関連技 ネタ
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インスタグラムプラグイン 人気の画像共有サービス、Instagram(インスタグラム)の画像をアットウィキに貼れるプラグインです。 #ig_user(ユーザー名) と記載することで、特定ユーザーのInstagramのフィードを表示することができます。 例)@dogoftheday #ig_user #ig_tags(タグ名) と記載することで、特定タグのInstagramのフィードを表示することができます。 #dogofthedayjp タグ #ig_tag #ig_popular と記載することで、Instagramのpopularフィードを表示することができます。 詳しい使い方は以下のページを参考にしてください! =>http //www1.atwiki.jp/guide/pages/935.html
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